閉鎖考

  • 2006-03-29 Wed
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法、または利用しているサービスの規約に反してちゃんとした権限を持った者から強制的に削除される場合を除き、個人サイトとしてのブログを閉鎖する・しないの自由は全てブログ主にあります。

多くの閲覧者にとって受け入れがたい事を書けば批判されるのは当然の事で、批判に対する耐性が低いのに批判されやすい内容ばかり書くのは、危機管理意識が低いのです。

特に気になるのは、自分はある事に対して批判的な意見を書いているにもかかわらず、その意見を快く思わない人からの反論を受けた時に「攻撃された」と認識する人が多いこと。

コメント欄をオープンにしている以上、自分の意に反するコメントが寄せられる可能性は常にあり、それに対して「いちいち丁寧に応えるか・無視するか・あるいは削除するか」という権限もブログ主の方にあります。

主に名無しやあからさまな捨てハンドルによって行われがちな単なる罵倒にまで耳を傾ける必要はありませんし、そういうコメントをフィルターにかけたければコメントの受付を停止したって良いと思います。これだけで表面上はコメントスクラムを回避できるのです。

もちろん、コメント/トラックバックの停止では、他者のブログやソーシャルブックマーク(主にはてなブックマークのことだと思っていただいて結構です)での批判を避けることは出来ませんが、元々自分が「ある物事に対するネガティブコメントを伴った記事」を書いたことに対して行われている批判を否定しようなんていうのは、あまりに自己都合に良い話です。

こうしたことが積み重なり、対応が出来なくなったり、「攻撃」に苦痛を感じて更新の休止や閉鎖を行う人が少なくありません。

こんなことに苦痛を感じる人は、アクセスをコントロールしにくいブログサービスを利用するよりかは、閲覧制限をかけられる機能のついたサービス(特にSNS)に移行した方が良いんじゃないの、という話はさておき、実際に閉鎖が行われると、必ず出てくるのがこんな意見。

  • そこまで相手を追い込む必要があったのか
  • 閉鎖させるなんて酷すぎる

批判者が相手の閉鎖を目的に「攻撃」していたのならともかく、多くの場合はそんな物を求めていないんじゃないかなぁ?

単なる事実確認や異見の提示に対して、それを即「攻撃」と認識するような人は、不特定多数の人に見られる機会を増やすシステムは使わないほうが良いと思います。

批判されたことに納得できなければ、再批判を行えば良い事だし、批判が聞くに値しないことであれば、無視すれば良い。また、自分に対する批判がもっともな物で、納得できれば意見を訂正し謝罪する事だって出来るのだから、「閉鎖」という逃げ道は、僕はあまり感心しません。

どうもコメントスクラムの後に、閉鎖というあまりに安易な手段によって清算をする人は、わりと短期間で別アカウントを取得して再スタートし「何事もなかったかのように振舞う」ことが多いことから、その主張に説得力が伴わないのです。



この項、まだ続く予定。

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Comments: 3

#797 すしバー URL 2006-03-30 Thu 13:00

>>批判者が相手の閉鎖を目的に「攻撃」していたのならともかく、多くの場合はそんな物を求めていないんじゃないかなぁ?

大部分はそこまで考えてないでしょうけど、中には閉鎖を目的としている人もいますよね。
閉鎖を確認した後に勝利宣言する人もおりますし、特にカッコ悪いのが、閉鎖後しばらく経ってから思い出したように勝利宣言しているような人もおりますしね。
多分、時間を置くのは、勝利宣言に対する批判コメントがイヤだからでしょうね。

#802 えっけん URL 2006-03-31 Fri 21:57

>多分、時間を置くのは、勝利宣言に対する批判コメントがイヤだからでしょうね。

カッコ悪ぅ。
閉鎖を目的としているのは、過剰な正義感による物なんですかね?
ネットバトルの経過のまとめ系サイトで、閉鎖したサイトのログをコピペしているのがありますけど、ああいうのってなんか生理的に合わないなぁ。

#1040 なるもにあ URL 2006-04-29 Sat 11:51

以前、当方の実験記事にご参加いただき、本当にありがとうございました!
6ヶ月ブランクができてしまい、記憶の化石も風化して砂と化したかと思いますが。
『あなたにとってブログとは?2NDフェーズ』
http://blog.goo.ne.jp/swr3313648mm/e/c79323610b4c6c66bb4c072a4518d8fe
ようやくUPいたしました!
連休のつれづれにご参加いただけますと、嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

うーん、実は2日前に、あるブロガーにあてた記事のコメント欄のいさかいで
相手がブログ閉鎖(以前も2度閉鎖宣言で休止。その時再開のお手伝いを
したご縁でした)をされてしまいました。
当方の意見を「マスターベーション」「関心はない」と言いきり
「これで満足ですか?」というおまけ付き・・・。
>批判されたことに納得できなければ、再批判を行えば良い事だし、
>批判が聞くに値しないことであれば、無視すれば良い。
まったく同感、というか、その前の段階でその旨提示していたのですが・・・。
もちろんこちらにも非難される面はあるとは思いますが、
こういう経験はなんだか切なく、辛く、気持ちのやり場がないです。

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