- 2007-04-09 Mon
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いまやすっかり「痛いローカルルール」のトップの座に君臨したかのような印象がある‘素通り禁止’だけど、これって要するに「アクセスはあるのに書いた物に対する反応が無い」事に対する不満だと思うのですね。
素通り禁止のローカルルールをよく見かけるブログサービスは、Yahoo!ブログやCURURU、そしてFC2が多いのですけど、それがなぜかと言えば、これらのサービスはわざわざアクセス解析を見なくとも「あしあと」機能(訪問者履歴)が存在するからです(僕はその設定をオフにしています)。
同じサービスを利用するユーザーの閲覧履歴があるのに、コメントがつかない。がんばって日記を書いているのにその反応が無いから、モチベーションが高まらない。読んだのならちゃんとコメント残してよ! むきぃ~!! ……と言うのが素通り禁止の実態ではないかと。テキトーこいてますけど。
あしあと機能のメリット
- コメントを残すきっかけがつかめないけど、あなたのブログを読んでいますよ、という意思表示ができる
- 運営者が読んでくれている人の存在を確認でき、知らないブログヘの訪問のきっかけになる
だけど実際にはこれらのメリットが生かされていないのですね。
あしあと機能の「訪問したよ」というお知らせは、ブログ管理者への「遊びに来てね」というアクセス誘導機能でもあるのです。
あしあと機能はアクセス解析と異なり、その履歴がブログ管理者以外にも分かるようになっています。つまり訪問する事で、自分のブログヘのリンクを増やす事ができるのですね。これがトラブルの原因になっていることが非常に多い。
あしあと機能は相手のブログの記事を読んだか否かに関わらず、ログインして開けば自分のブログヘのリンクを増やせるのだから、極端な話、ブログサービスが用意するトップページに存在するであろう「新着記事一覧」をブラウザで一気に開けば、それだけでアクセスアップ効果が期待できるのです。
実際、Yahoo!ブログとかCURURUでブログを開設し、「ブログはじめました」のような挨拶記事を書くだけで、1時間もしないうちにいくつもの訪問者履歴を確認する事が出来ます。
ある程度ブログ歴のある人であれば、たくさん存在する「あしあと」がアクセス誘導の罠である事に気付くものだけど、ブログ初心者の中には「始めたばかりのブログを読んでくれてありがとう」などと喜んでいるかも知れません。
やがてこうした「あしあと」がいくつもついているのに、コメントはちっともつかない→こんなにアクセスあるのに、なんで誰もコメントしないのよ! ムキー! となってしまうのですね。
あしあと機能によって残された訪問者の数は、「あなたのブログを読んだ人」の数ではなく、「あなたのブログを開いた人」の数です。
アクセス誘導であしあとを残していく人もいるし、同じサービスを利用している検索サービス利用者がたまたまヒットしたあなたのサイトを見たのかもしれません。
欲しい情報が得られなかった人が、わざわざ「あなたのブログを読みました」と報告するはずもありません。
ブログはそれまでの「ホムペ」スタイルの個人サイトよりもアクセス数を稼ぎやすいのだけど、閲覧者にとって興味の無い事が書かれた記事にぶつかる事が多く、アクセスが多い=評価が得られるということではないのでしょう。むしろつまらないと思って通りすがっていく読者の方が多いのではないか、と思いますね。
ブログを始めたばかりの人が「訪問者がいるのにコメントが残されない! 素通り禁止!!」と騒ぐよりも、コメントが欲しいのなら自分が他所のブログをどんどん読んで、あからさまな宣伝にならないように留意しながら相手のブログにコメントを残せば良いんじゃないかなぁ。
自分が鬱陶しいと思うようなコメントじゃなく「こんなコメントがあったら、そのコメント主さんのブログを読みに行きたくなる」と思うようなコメントを残す事で、読者を増やし、コメントをもらえるようになるものだと思います。
……と、ハナクソをほじりながら考えました。
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