2005年02月10日(木) コメント:12 トラックバック:2
「出来レース」だったとか、酷評されまくってますね、ココログブックコンテスト。 受賞したブログについて、実は僕は読んでいないので、審査結果がどうこう、という意見は差し控えさせていただきます。仮に「出来レース」だったとしても、それなりに納得でさせられる物でなくてはならないはずだから、優勝ブログは面白いのでしょう。
が、木村剛さんのブログといい、乙武洋匡さんのブログといい、ニフティは過剰に「ブログを書籍にすること」に拘っているような気がします。 だって、乙武さんのブログなんて、コレですよ?
乙武洋匡オフィシャルサイト本サイトで紹介された文章、投稿されたコメント著作権その他の権利は、ニフティ及び乙武氏本人に帰属するものとします。
コメントごときで著作権著作権騒ぐのもみっともないけど、どうもコレ、書籍化するときの事を睨んだ注意書きのような気がするのですが、邪推ですかね?
格安でブログスペースを提供しているわけですから、ユーザーのブログを書籍化して、あわよくば儲けよう、ということには反対しません(が、僕はブログを紙媒体で読もうとは思いませんが)。
しかし、ブログで出来る面白さっていうのと、本にしたときの面白さって、実はあんまり相関関係がないと思います。面白いブログを本にしても、本で読んだ場合には大して面白くないんじゃないかしら。それもブログというツールのもつ機能を生かしているブログほど、書籍としてはつまらない物になると思います。
このブログにときどきコメントを頂く「こに」さんのブログをお読みください。
こにのつぶやき: ココログブックコンテストについて私にとって書籍化して紙ベースで保存したいと思う作品はあの14作品の中で、悪徳不動産屋さんのところか、星の写真のブログ(こっちは当然綺麗な写真なんでフルカラーで良質の紙希望)くらいでした。
引用部分の後、何故彼女が「悪徳不動産屋さん」を推したのか書かれています。「書籍にする意味」について優れた考察だと思うので、是非読んでいただきたいです。
昨年末、木村剛さんのブログが、引用とは名ばかりのほぼ全文転載で成り立っていることについて、「書籍にする際の簡便さ」を狙った物、ということを書きましたが(ここ)、もしゴーログ(木村剛さんのブログ)が、絵文禄ことのはの松永さんが思い描く「正しいブログの姿」で構成された物であれば、月刊ゴーログ(ゴーログの紙媒体版)は、言及したブログをわざわざインターネットのアドレスを入れさせて読まなければならない、大変不便な書籍になってしまうのですね。パソコンの前で読まないと読んでいても意味のわからない本、正直、煩わしいです。転載せずに一部の引用とリンクをする「他所への言及するサイトの正しい姿」のブログは、ブログとして面白いものでも、書籍化するのが難しく、また、面白くはない物だと思います。実際、絵文禄ことのはの松永さんは、プロのライターとして多くの書籍に関わっていますが、絵文禄ことのはの内容を書き写した物ではなく、その本のために書き下ろしている物ですね。絵文禄ことのはは、ブログとして大変面白い物ですが、本になっても僕は買わないでしょう。
あのブログに書いてあることを、よそのサイトの過剰な転載無くして書籍化しても、面白そうとは思わないからです。
ブログをランダムに渡り歩いていると、ブログ主さんの夢として「いずれは作家デビュー」とか「ブログを本にするのが夢」というものを目にすることが多いです。夢として悪い物ではないですけど、現実を叩きつけてしまいましょう。
そういうことを書いてあるブログに限って、たいてい、文章がまるでなってないです。本になっても全く買う魅力がないです。
「今はまだこの程度の文章だけど、いずれは…」と思っているのかもしれないですが、現段階でかえるだのひよこだのといった絵文字が、大量にちりばめられた文章を、お金を出して読みたがる人は、極めて少数でしょう。お金を貯めて自費出版する、という手は残っていますけど、せいぜい親戚や知人に、半ば嫌がられながら売りつけるのが関の山だと思います。
僕はgooブログだけで100箇所以上の巡回先を持っていますが、その中で「これは本になっても面白そう」と思うのは、先日それが実現することが判明した「高円寺の女」くらいだと、以前から思ってました。
僕の好きな、「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」「コンビニフリーク」「うさこ日記」は、素晴らしいブログです。これらのブログは、誰にも真似の出来ない面白さを持ってます。でもこれらが書籍になっても、たぶんそんなに売れないと思います。コンビニフリークはムック本として出せば、もしかしたら売れるかもしれないけれど、情報の鮮度も面白さの条件なので、ブログの記事を書籍として販売するまでかかる時間で、その面白さが再現できるとは思えません。カネシゲさんも、うさこさんも、コメントのやり取りが面白さのキモの一つですから、どう考えてもブログ上での面白さを超えた書籍にはならないと思います。(カネシゲさんのブログは、週刊雑誌のコラムであればイケるものが多いと思う)
高円寺の女は、あの「面白いサイトへのリンク」をどう処理するのか気になる物の、あのリンクをなくしても一風変わった詩的な面白さがあるし、他人のサイトに対する言及がなく、記事の面白さとコメントを読み書きする面白さと切り離して成立できるブログであるから、書籍として成立できる物だと思います。
電車男の大ヒットで、各ブログサービスは、二匹目の泥鰌狙いなのかもしれませんが、今はまだ、ブログブームだからそこそこ行くかもしれないけれど、どうだろうねぇ、1年後、2年後、こうした「ブログの書籍化」が、「商売として」成り立っているでしょうか?
追記 2005/02/18
絵文録ことのは:メディアミックスならざる安直な「ウェブ本」は本当に売れるのか?――附:「自費出版」と「文筆業」の違いへトラックバック。
松永さんも、「自分の書きたいことを書きたいように」書いたブログがそのまま書籍にはならんでしょ
と仰っていますが、ブログを書籍にするには、記事を書く時点で「書籍になる」ことを意識して書かないと、面白いものにはなりえないと思う。
- #49
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コメント(12件)
COMMENT
そんなに「魅力」があるのかしら、と思う。
まあ、存在の商品化という部分がある人は、本人だけでなく周囲の思惑というものも動くだろうとは思うけれど、わたしは「普通の個人」の「書籍化への情熱」には、昔から疑問。
子どもの障害から、「親の会」によくお原稿を載せることがあったのだけど。
元々載せていた「親の会」の会報が、全国いろいろなところに送られている「定評」のあったもので。
そこにレギュラーでお原稿依頼が続いていたときに、しょっちゅう言われていたのが「本書けば?」っていうセリフ。
自分としては「苦笑」「失笑」するのみ。
なんというか「商品化」に関しての、感覚の甘さみたいなものをよく感じたなあと。
HP作って、掲示板にやって来た人で、
「自分は自分のHPの内容の書籍化を考えている。
あなたのHPには、自分とダブるネタがある。
しかもあなたの文章の方がわかりやすい。
あなたは書籍化を考えてるんですか?
考えてなかったら、このダブる部分に関して自分の書籍化を優先させることを認めて欲しい」と。
はあ????って感じでした、ホント。
なんだ????って感じ。
「勝手にしてくれ」ってのがホンネでした。
自己顕示というもの、
「見て見て」から「買って」に移っていくのかしらね。
「商品」って、そんなに甘いモンじゃないと思うのだけどね。
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>ネットで見ている人は、今の環境で無料で見られるものを、お金まで出して本として買うかという問題
僕は買いません。
>乙武氏やキムタケ氏なら、最初から知名度があって文筆活動しているから、書籍化は最初からの路線
そのにおいが濃厚。
>ネット書籍化は一つのパターンとして確立するかは疑問です
一過性の流行だと思います。
書物とブログは同一線上にはないものだと思うから。
まったく別のメディアでしょう。
まぁ、パソコンとネット環境さえ持っていれば、だれでも情報を発信できるところに面白さがあるものだと思いますが。
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>書籍にして一つ一つ切り売りにしちゃったら、それこそ「情報の共有化」ってのが死んじゃいますね。
ソレだーっ!!
僕にとってのブログの面白さって、そこなんですよね。
だから「トラックバック=言及通知機能」と言う部分に重きを置くわけです。
サイトの更新楽ちんツールでも、もちろん構わないのですが、雑談をすることだけに使うのなら、SNSのほうが向いていると思うわけでして。
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僕は昔から、ショートショートを書いたり、しょうもないエッセイもどきを書くことが大好きでしたが、WEBサイトというものを知ってからは、「これでいいじゃん」と思うようになりましたね。
お金もらえるほどの文章書いていないし、もらえたらもらえたで、いろいろと制約がでてくるだろうし。
>自己顕示というもの、
>「見て見て」から「買って」に移っていくのかしらね。
だから宣伝だけのトラックバックがイヤなのだ。
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トラックバックどもです。
「ブログというツールのもつ機能を生かしているブログほど、書籍としてはつまらない物になる」ってのは至言ですね。そうそう、そのとおりだと思います。
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敬愛する松永さんからコメントを頂いたので、もう思い残すことはございません。
しかもちゃんと読んでくれているし。
もうやめちゃってもいい・・・
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松永さんのところのTrackbackからやってきました。
今はこのエントリだけですが、他のエントリも読みますんでやめないで下さいね(笑)。
ウェブコンテンツの書籍化には一手間も二手間もかけてやれないと売れないだろ、と思っていたのでこちらのお話に「我が意を得たり」という気分です。特にブログはネタの新鮮さ(瞬発力とでも申しましょうか)とリンクやコメントなどのネットワークが肝ですから、そのまま書籍化ではとてもとても。
ただ、実際に買うかどうかというと、好きなサイトの書籍化ならご祝儀みたいな気持ちで買っちゃうかもしれません。
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無料、あるいは格安のブログサービスが、営利を目的に書籍化して成功するとは思えないんですよねぇ。
「今」ならまだ稼げるかもしれないですけど、1年後、ブログ界隈はどう変化しているでしょう?
gooブログ、もうすぐ1年が経ちます。
僕はgooブログの初期からのユーザーです。
まさかこんなに続けられると思わなかったし、同時期にはじめたユーザーさんの多くは脱落しています。
新規ユーザーが数が落ち着いた頃には、安易にブログを書籍化することはなくなるでしょう。
本を読む楽しみとブログを読む楽しみって違いますから。
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> あと書籍にして一つ一つ切り売りにしちゃったら、それこそ「情報の共有化」ってのが死んじゃいますね。
ここ、わたしも同感!「ブログ=つながり」だもの。出版社って何を考えてるんだか。
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他所への言及を行わない、ブログツールの有効性を利用しない単なる日記ブログであれば、そのままでも良い書籍になりえるのですけど、他者への言及が頻繁なブログは、そのままでは書籍に出来ませんね。
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ブログの有効性を生かすとなると、こども用のカラクリ絵本形式の屏風のような、パッと広がって、どこかを引っ張ると、ポコッと別のページが出てくるようなものでもなければ不可能ですね。
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むだづかいにっき♂:BLOG FRIENDS アンケートにいい加減に答える。+
http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/e/db17f9d51fe73a0ca92e05c47133084c
↑このエントリで書いているようなものも含めて、どうも書籍にこだわるヒトには、書籍>ブログというような本を神格化している部分があるんじゃないかと思うのです。
文字で構成されているという意味において、「似ているメディア」かもしれないけれど、決して同一線上のものではないです。