いろいろとその是非が問われているYouTubeなんですが……
サービス自体に問題はなくても、ユーザーが権利者に無断でバンバン動画(主にテレビ番組の一部)をアップするものだから、権利者との間でいたちごっこが続くのですね。
サービスの方で「著作権・肖像権を侵害するような動画のアップロードは厳禁です。違反した場合はアカウントを抹消します」という規約を作っても、全てのアップロードファイルをチェックするのは不可能だろうし、悪意あるユーザーであれば捨てアカウントを取得するだろうから実質無意味です。
リアルタイムで観られなかったけど、再放送の可能性は限りなく低い・DVDなどのメディアで発売される事もないような放送は、動画共有サービスで保存されていたら便利なので、権利者の側にも寛容さを求めたい所。また、サービスの側で、こういう動画にアクセスがあった場合に権利者に利益を還元できるようなシステムがあればよいのですが、難しいんだろうなぁ。いちいちその動画の権利者の確認なんかしていられないだろうし、そもそもその「還元」で権利者が納得するとは限らないし。
ネット上に流出しているテレビ番組を、権利者の方で全て把握し、そのファイルがあるサーバーの管理者に苦情を申し立てるのは、多分不可能(あるいは膨大なコストがかかる)ので、番組放送時から「第三者にネットで配信される時のことを考えた番組作り」をしてはどうだろうか。
ネット配信時にはアップロードをするものの手によって、コマーシャル部分はカットされるだろうから、通常のコマーシャルに加えて番組の中に消しにくい形で、常にスポンサーのCMが表示されているの。スポンサーには契約段階でその旨を伝え、ネット配信される事でむしろCM効果が倍増するメリットを強調。出演タレントプロダクションにも、把握できた配信量に応じて利益配分。アニメなんかにも過剰にスポンサーの名前が書かれていたりする。
テロップで流すだけでは芸がないので、物語の中に組み入れてみてはどうだろう。
- サザエさんのウチで食べているおやつは、スポンサーであるカルビーのポテトチップスであることが、視聴者に明確に分かるように描かれ、カツオくんが棒読みで「このカルビーポテトチップスは美味しいなぁ!」と喋る。
- ドラえもんは和菓子屋(文明堂が理想的)と契約し、のび太ママが不自然なくらいに大きな声で「今日のおやつはドラちゃんの好きな文明堂のカステラよぅ!」
- ドカベンには使用しているバットにミズノのロゴを描き入れ、そのアップシーンをを多用する。
- 涼宮ハルヒには番組中にボールペン字を習わせ、「やっぱり日ペンね! 彼氏もできたわ!」と言わせるのも面白い。
そんなわけで、YouTubeによってテレビ番組が変わる日もそう遠くない未来なのかもしれないのです。
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