2006年06月09日(金) コメント:2 トラックバック:0
僕が小学校高学年〜中学生だった頃、あだち充という漫画家はコミックファンの誰もが通る通過点だったような気がする。あいにくその頃の僕は、コミックというメディアには無関心だったけど、漫画好きの級友達の家にはかなりの高確率で「みゆき」とか「タッチ」が本棚に並んでいた。
漫画嫌いというわけではなかったけど、あだち充については特に関心度が低く、どのキャラクターも同じ顔、どの作品も似たようなストーリーという偏見を持っていたと思う。
つまらなくはないけれど、取り立てて面白いとも思えない漫画、読者の期待と予想を裏切らない、ある意味黄金パターンのストーリー展開、それが僕にとってのあだち漫画だった。
そんな「どうでもいい漫画」扱いのあだち作品である『H2』を読んだのは、出張先の宿の本棚に全巻並んで置いてあったから。テレビはニュース番組しか見ないし、文庫本も持ち歩いていなかったので、暇つぶしのもってこいということで、ビールの飲みすぎでボーっとした頭で読み始めたのだ。
相変わらず同じような顔のキャラクターばっかりだなぁと思いつつ、他にする事がないので読み進めていくと、これが予想以上に面白かった。これまでのあだち漫画に対する偏見を捨てなければいけない、と思った。
絵柄があまり好みではないし、他のあだち作品と見比べても「代わり映えのしない同じ顔」である事は否めないけれど、よく考えたら「この性格にはこんな顔」って、漫画の基本的な手法じゃないかしら。
手塚治虫がキャラクターを俳優的扱いしたのと変わらないと思えば、代わり映えのしない顔については気にならなくなった。
タイトルの「H2」は、主人公の国見比呂(ひろ)とライバルの橘英雄(ひでお)のイニシャルであり、彼等の名前がHEROに通じていて、「二人のヒーロー」を意味する事でつけられたものだと思うのだけど、なにげに二人のヒロインのイニシャルもH(ひかりと春華)であるのが凝っているなぁ、と思った。
わかりやすい物語の展開で素直に面白かったのだけど、残念だったのはせっかくヒロインを二人出しているのに、物語が進んでいくと明らかに一人が軽視されてしまう点。タッチのように処理に困ったから交通事故死させるよりはマシだと思うものの、中盤までの展開を考えるとあの扱いは不遇に過ぎる!
てか、単に軽視されたキャラの方が自分の好みだから面白くないだけなんですが。
2006年06月09日(金)
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コメント(2件)
かって見ます
古賀春華の1ファンですw