- 2012-05-08 Tue
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先日の続き。
ここで言及したHideki Ikemotoさんは、こんな事を仰っているわけですが。
Google+とTwitterには自分の意図を汲んだコメントが付いていました。反論もありましたが参考になったので「なぜ発言元で情報をフィルタすべきなのか」という補足記事を書きました。
一方ではてなブックマークユーザは記事の意図を読み取っていません。しかも誰がコメントを書いたか分からないので補足してももらえません。自分がはてなを使ってた頃から気になってましたが、はてなブックマークユーザはTwitterなど他のサービスと比べて明らかにユーザの質が劣っています。
Hideki Ikemotoさんが、はてブコメントを非表示とするきっかけとなったのは、4月に書かれた自身のエントリに寄せられたブコメなんだそうですが……
2012年5月8日現在、まだコメントが非表示化されていないので、寄せられているブコメをもう一度読み返したのだけども、書かれているコメントのどこがお気に召さなかったのか、さっぱり分からないのです。
いくつかの異論は見られるものの、特に罵声交じりでもなく、Hideki Ikemotoさんを馬鹿にするような意見も無い。自分の意図を読み取っていない、とのことなんだけど、書かれているブコメが、著しく的外れな物とも思えません。(僕がこれらのブックマークコメントを読んだときには、既にそれらのコメントが削除されていた、という可能性はありますが、その場合、お知らせいただけると幸いです)
一方、Hideki Ikemotoさんが「自分の意図を汲んだコメントが付いていた」とするTwitterの方はどうなんだろう、と気になったので調べてみました。
元エントリの情報に記載されているTwitterでのリンク数は150。さぞかし好評だったのであろう、と思いきや……
TOPSYから読むことの出来たTwitter上での評判も、実際のところはてブ上での評判とあんまり差異が無い、と僕は思いましたが、いかがでしょう?
「意見」として読めるものの多くが、実ははてなブックマークの連携機能によって流された、はてブコメントと同じ物だし、それ以外は元記事のTITLE要素と短縮URLの表示か、Twitterユーザーが気に入ったと思われる部分の抜き出し転載、あるいは単に「同意」というようなヒトコトコメントなのですね。
僕の感覚では、コメントのS/N比としては、むしろTwitterの方が劣っているのです。
それともHideki Ikemotoさんとしては、読者の様々な感想よりも、たいした感想も無く共感を示すヒトコトや、自分のブログエントリに読者を誘導してくれるかもしれないTITLEとそのリンクのほうが「意図を汲んだコメント」だったのでしょうか。
だとしたら、デマを広げる事が許せないというHideki Ikemotoさんも、やっていることはデマの拡散とあまり変わらないような気がするのですが。
Hideki Ikemotoさんに限った話ではなく、はてブ嫌い・Twitter好きの人に見られる傾向なんだけど、僕の観測範囲では「はてブユーザーの質は劣悪/Twitterユーザーの質は高い」と発言する人が少なくないのですね。ところが、そういう人の発信した情報のはてブ/Twitterでの言及を見ても、はてブユーザーの質が著しく劣っているなんて事は無く、むしろ元情報の質とは無関係にリツイートを繰り返していくTwitterユーザーの質が劣って見えます。まして「デマはいかんぜよ」というような主旨の情報を、何の見解も無く拡散している姿を見ていると、こういう人たちがいる限りデマは拡散し続けるんだろうなぁ、と思ってしまうわけです。
確かに、元エントリの内容によっては、はてブのコメント欄のネガティブ度が高くなったりするケースがあるけれど、それを理由に「はてブは劣悪・Twitterは優良」と言うのは間違いだと思う。Twitterでは、情報付加価値の低いツイートによって、劣悪なコメントの希釈をしているだけです。
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