久しぶりにニヤニヤするようなものを読んでしまった。
以前からウェブ上で公開されたソースに「こっそり」はないと思っているのだけども、まぁ、それでもあてこすり的に直接名指しをせずにネガティブ言及している次のようなケースでは、相手側から「こっそり」と言われても仕方がないかな、と思う。
- 言及先のリンクをしない・URLを書かない
- 相手の名前(ハンドルやウェブサイトタイトル)を出さない
これに加えて、相手側からのエゴサーチ回避をして、比較的安易に言及先を特定できる語句(相手のハンドルの漢字の入れ替えだとか、ごく一部で付けられている相手への別称・蔑称など)が含まれている場合は、悪意認定しても良いだろう。
今回のニヤニヤエントリはこちら。
どうやら以前から何らかの確執があるらしい人に対する言及記事なんだけど、その部分についてはあんまり興味がない。
面白かったのは次の部分。
こっそり、このブログにだけ書いたつもりだったが、NATROM氏の元のブログにリンクが表示されてしまった! びっくり。はてなダイアリー というのは、変な機能が付いているんだな。勝手にトラックバックが付いてしまうようだ。
どうやったら消せるかもわからないので、放置しておく。しかし、あのトラックバックみたいなのは、私の意図ではない。本項は、こっそり書いているだけだ。
そこで、あまり見えないように、薄色に変更しておこう。
書いているのは、以前「はてなブックマークは匿名で悪口ばかりだけど、実名のサイトやブログでは悪口がほとんどない」という主張について数度にわたって言及した南堂久史さんのようだ。
関連
- Facebook と はてブ
- 続・Facebookとはてブ
- 「身元を明示していない人」はお互い様なのでは?
- はてブは「悪口ばかり」なのではなく、「さまざまな言及が見えやすい」
- Aブログコメンテーター・やまだ君とBブログのコメンテーター・ヤマダ君
同じサービス内(はてなダイアリー)へのリンクを記述すると、リンク先に対して自動的にトラックバックがなされるというのは、はてなダイアリーの独自機能(……かどうかは知らないけれど、こういう機能を持った他のブログサービスを知らない)で、このことを知らなかったのは、仕方ないかもしれない。ブログの設定画面で変更できるとは言え、気軽に始めたブログサービスのデフォルト設定を変更するのは結構面倒な事だ。なので、当人の意図しない言及通知が行われて驚いた事を責めるわけではないのだが……
しかしなぁ……
閲覧者を限定しているわけでもないのに、このブログにだけ書いたつもり
はなぁ。
実は、この手のトラブル、南堂さんに限った話ではなくて、以前からたまに見かける。意図的な言及通知(=トラックバック)を送信したわけではないけれども、記述されたリンクからアクセス解析等から相手が気付き、何らかの反応が返される → こっちはトラバも送ってないのに! むきーっ! だとか、エゴサーチして言及元を調べるなんて自意識過剰でキモイッ! というやつだ。
だけれども。
トラックバックの有無にかかわらず、リンクをして言及した場合、そのリンクをクリックされた時点で言及相手に通知されたと考えた方が良いのではないか。アクセス解析サービスは比較的手軽なブログ用のアクセサリとして定着しているし、ブログサービスの中にはデフォルトで備わっている場合も少なくない。はてなダイアリーの場合、このリンク元通知をトラックバックとは別に表示する機能もある。
公開設定で利用しているブログが、自分以外の誰も読んでいないわけがない。自分のブログの読者数は少ないと思っているのか、ブログ内での他者への言及を「こっそり」だとか、「ひっそり」やっていると考えるのは、ココロのセキュリティがずいぶんと甘いのではないかと思う。
周りの目を気にしすぎるのもどうかと思うけれども、公開範囲を限定していないウェブサイトを運営する場合は、誰にもで読まれる可能性について考慮すべきで、自分のブログの読者は少ないからとか、相手に言及通知をしていないからなどの理由で「こっそり」だと考えてるのは愚劣に過ぎる。
加えて、あまり見えないように、薄色に変更
しても、CSSを解除するとか、文字列全選択することで誰にもでも簡単に回避できるような対策を採るのは、なんともトホホな話だ。
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