無料サービスを利用して長いことブログをやっていると、そのサービスについてなんらかの不満が出てくることがある。
蓄積されたログを考えると、安易に移転するのはどうかと思う物の、サービス会社の今後の対応に期待できない場合は移転せざるを得なくなることも。
以下、ブログの移動で、膨大な過去ログの扱いをどうするかについて… - kuroihikariの日記
を読んで考えたこと。
いまのサービスに何か不満を感じたとき、ブログサービスを変えようかな… と思うが、そのとき考えるのは、膨大に蓄積した過去ログをどうするか?なのだ。
2006年春に、それまで2年間使ってきたgooブログから、現在利用しているFC2ブログに移転した。
当時「トラックバックの文化圏衝突問題」というのがあって、「同じような話題を取り扱っていれば、どんどんトラックバックして良いよ!」という関連仲間文化圏と、「トラックバックは言及相手にだけ送信すべき!」という言及通知文化圏の対立が見られた。僕は言及通知文化圏に属していて、「言及のないトラックバックはスパムに等しいッ!」などと主張していたのだけれども、このトラックバック論争は「言及通知文化圏の人はリンクの無いトラックバックは受け付けない設定にすれば良いよ」という提案によって僕の中では一旦終結。そこで僕は、当時リンク無しトラックバックの受付を拒否できなかったgooブログを去り、FC2ブログにやってきたわけだ(この数ヵ月後、gooブログにも同じ機能が実装された)。
このときにkuroihikariさんと同じように、2年間の過去ログをどうしようか?と考えた。
当時利用していたgooブログの有料版には、ログのエクスポート機能があったものの、これを全て新たなブログにインポートしても意味がないように思えた。
gooブログアドバンスからFC2ブログヘの引越しのヒント
にも書いてあるように、gooブログ→FC2ブログにログを移す場合、データの修正が必要で、これが結構面倒くさい。(現在では、FC2ブログで用意されているブログお引越しツールという物があり、各種ブログサービスから簡単に引越しが出来るようなんだけれども、僕は試していないので、どういう精度で移転可能なのか分からない)
僕のように、特に決まったテーマがあるわけでもなく、趣味の雑記帖としてブログを使っている場合、後から読み返すことのない記事や、他人に読まれているという実感のない記事まで移転する必要性を感じなかった。なので、gooブログからFC2ブログへの移転の際に引越しするログは以下のものにすることにした。
- 思い入れの強い記事
- 多くのコメント・トラックバックをもらった記事
- 時間が経ったのに、そこそこのアクセスがあると思われる記事
基本的に旧ブログでの更新は中止し、新たなブログのみ更新、ただし旧ブログは閉鎖せずに、サービスサイドが許す限り放置。旧ブログのコメント・トラックバックの受付は休止して、上記の条件によって新ブログに移した記事についてはURLを残した上で「この記事は http://ほげほげ(URL)に移転しました」と記しておく。エクスポート・インポートに失敗して旧ブログのコメント・トラックバックの転記がうまくいかなかった新ブログには、文末にでも「旧ブログで頂いたコメント等は http://ほげほげをご覧ください」と書くか、コピペでもしておけばいい。
移転してからしばらくの間は、新ブログよりも旧ブログのほうがアクセス数が多かったようだ。最近はアクセス数をカウントしていないので分からないけれども、エゴサーチ時には現在のブログのほうがヒットするように思うので、恐らく旧ブログよりもアクセスされているのだと思う。
とは言え、古いログはどんな形で読まれるかわからない。それが誰かの役に立っているか否かはわからないのだけども、ときどき自分ですら忘れていた記事に対する言及が行われていることをエゴサーチから把握している。なので、過去ログを読まれることについて不都合がないのならば、削除せずに残しておくことを勧めたい。