トラックバックの承認制度について考えた

トラックバックの承認制度って、“スパムトラックバックを自分のブログの読者の目に触れさせない”という効果は確かにあるのだろうけれど、寄せられたトラックバックがスパムか否かを判定する手間は変わらない。

「既に表示されている寄せられたスパムを削除する」と「スパムじゃないことを確認してから反映する」は、労力として大差ないだろう。

サービスに負荷がかかるのがイヤ、と言う理由も考えられるけれど、短時間に大量に寄せられてくるスパムでも無い限り、スパムによってかかる負荷に大きな違いがあるとも考えにくい。ブログの表示時間に大きく影響するくらいの「この記事に寄せられたトラックバック」がずらずら並ぶ状況ならばともかく(テキストのデータで、そこまで重くなることは考えにくいけど)、承認しようとしまいと、スパムが送られてくる時に発生するサービスへの負荷は同じじゃないかと思う。

考えられる利点は“「好ましくないトラックバック」を読者の目に触れさせずに済む”ことなんだけど。

トラックバックを送信する側にとって、これがちょっと曲者。

トラックバックって、送信側/受信側のサービスの不調等で、きちんと送受信されないことがある。特定の禁止語が含まれていることに、送信者側が気付かない場合や、受信側サービスのメンテナンスにぶつかるというケースもあるかもしれない。

ところが、多くのブログサービスのトラックバック承認機能は、トラックバックの送受信が成立したかどうかが分からないのだ。

確実に届いたことが確認出来ているけど承認されなかったのならば「相手にとって不都合な内容」だったと分かる。しかし多くブログサービスでは、送受信の成立すら不明なので、何らかの不具合により届いていないのか、相手にとって不都合だから表示してくれないのか分からないのである。自分より後のタイムスタンプのある賛同記事からのトラックバックが承認されたのを見て、「俺より後に送信されたトラバが反映されているのに、俺が送った批判記事トラバが承認されない! イケダ(仮名)は賛同記事ばかり承認する卑怯者だッ!」と相手を過剰に非難するのは避けたほうが良いのだ。


ということで、トラックバックの承認機能は、送られたトラックバックの送信元URLと内容が表示されずに、「‘ドメイン名+受信時刻’からのトラックバックは管理者の承認待ちです」というメッセージが表示されるようになれば良いなぁ、と思った。

(既にそういう機能のブログサービスもあるのかもしれないけれど、僕は見たことが無い)

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