2005年09月28日(水) コメント:1 トラックバック:0
先日、出張先で退屈だったので、普段は見ないテレビドラマを見ていました。
そのドラマは恋のから騒ぎ。
酔っ払った頭でぼーっとしながら見ていたのだけど、その中のエピソードのひとつに気になるものがあったので、紹介します。
それは国仲涼子さんが演じる天真爛漫な少女が主人公の「笑われる女」 ※恋のから騒ぎ参照のこと。
このドラマの中で、主人公・いずみと、母親の前で偽装の恋人を演じる友人・森一が、フランス料理店で会食をするシーンがあったのだけど、僕が気になったのはこの場面。
母親には「素敵な男性」のイメージを与えることに成功した森一が、エスカルゴを食べるシーンで、己の無知から「この貝料理は美味しいですね」と発言、「でもちょっくどいかな」と、テーブルにおいてあった金属製の入れ物から水を飲むのです。
お察しの通り、それはフィンガーボールの水で、いずみとその母親が一瞬目を丸くするものの、森一に恥をかかせないよう、何事もなかったかのようにニコニコ笑っているのでした。
これ、道徳の授業(今はないとか…)なんかでよく出てきた、ビクトリア女王のエピソードを組み入れたものですよね。
フィンガーボール 水でググるといっぱい出てきますので、詳しいエピソードはそちらでご覧いただきたいのですが、多くはこの話から、「客人に対する気遣いが素晴らしい」「相手に恥をかかせない心配り」と美談として取り上げるものです。
エチケットを語るサイトでも、この話はよく取り上げられていて、相手の立場を考えて柔軟に対応することの必要性を謳うものが多いようです。
恋のから騒ぎのドラマの中では、この後に森一が本命の女性をデートに誘うことに成功した際に、同じレストランで同じようにフィンガーボールの水を飲み、相手の女性ばかりか周りの客にバカにされてしまう、という結果になります。
この一連の流れを見て、僕が思ったのは、森一に恥をかかせないために敢えて森一の愚行を指摘しなかった、いずみとその母親の無神経さです。
ようするにビクトリア女王はバカであった、と言いたいのです。
フィンガーボールの水を飲む行為を肯定することで、とりあえずその場は丸く収まるでしょう。
相手は恥をかかないし、自分も気まずい思いをしなくて済むからです。
でもそれって本当に「思いやり」でしょうか?
僕はそうは思いません。
フィンガーボールの水は飲まない、ということがごく限られた地域での慣習であれば、滅多に来ることのない人に、その特殊なルールを教える必要はないのかもしれませんが、もしその客人がもう一度招かれた際に、同じ過ちを繰り返す原因になりかねないのですから、その場にあった正しいルールを、なるべく簡潔に教えてあげる方が親切では無いでしょうか。
恋のから騒ぎの中で、もし、いずみか母親が森一に正しいテーブルマナーを教えてさえいれば、森一が後に恥をかくことがなかったのです。
ビクトリア女王の前で水を飲んだ客人が、二度とそのような席で会食をする機会がないのなら別ですが、もし別の席で同じように失敗をしたら、そのときのマスターも同じように水を飲んでくれるでしょうか?
誰もがビクトリア女王と同じ行動をとってくれるわけではないですし、もしかしたらそのマナーの無知から相手を怒らせることもあるでしょう。
ビクトリア女王といずみの、このときの正しい行動は、相手に間違いをやんわりと指摘することであったと、僕は考えます。
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コメント(1件)
その場で指摘して恥をかかせるのではなく
後でやんわり注意するのが一番だと思いますが?